発明の背景

天然白紙に代えて、ポリプロピレン二軸配向膜を基材としたポリオレフィン系合成紙を、その表面に無機塩微粉末を紙面として一軸配向したポリプロピレンフィルムでラミネートした。     上記公報に記載された合成紙は、耐刷性、耐裂性、剛性、機械的強度、印刷ヘッドへの密着性等の利点を発揮しているが、印刷工程におけるインクの乾燥率は、文化紙の筆記及び印刷において広く適用されないものである。  

その理由は、合成紙のマイクロボイド量と気孔接続度が当然のことではなく、インクの乾燥時間が非常に長く(4色印刷が8時間程度)、印刷用紙の後にインクを乾燥させることが避けられないこと、積載量が少ないことである望ましくない逆の印刷を防止するために制限されます。四色両面印刷においては、印刷作業者の数を増やす必要があり、乾燥を待つ作業空間が必要であり、無機塩微粉末を含むポリプロピレン一軸配向膜構造は、天然紙よりもインク付着量が悪いため、より多くなる印刷機にインクを入れて彩度を得るためには、紙の変形や寸法変化によるインク溶媒の侵入を防止するために、天然紙印刷インクよりも3〜4倍の高価な印刷インキが必要である。換言すれば、無機塩微粉末を含むポリプロピレン一軸配向膜構造の合成紙は、多くの用途において天然紙製品に広く取り替えられないのが主な理由である。

また、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステルフィルムを用いた配向性を有する合成紙については、その表面性状(印刷性)についても表面処理を行った。合成した合成紙の乾燥性は,無機塩微粉末を紙状表面層とするポリプロピレン単軸配向膜からなる合成紙よりもはるかに優れており,天然紙の文化的使用に広く代わるべきであり,実際にはこの合成紙の製造コストが高い表面層処理剤としてDMF(ジメチルホルムアミド)溶剤を使用することから、無機塩微粉末を紙状表面層としたポリプロピレン単軸配向膜からなる合成紙よりも、市場における販売は、様々な面で非常に高い。塗布後の紙表面層厚はかなり厚いので、10μm以上である。

合成紙の広い用途のために賢明に天然紙の使用を交換するために、一方、また、本発明の適用前に、非常に高い製造コストのために適用範囲を狭くすることを防止するために、本出願人は、共押出によってポリプロピレン樹脂組成物を提供した3層ポリプロピレン白色不透明樹脂被覆材料シートを製造するために1つの一次押出機と2つの二次押出機とを同一のtダイに入れ、その後、冷却、セッティング、二軸配向、コロナ処理後、表面層を油性有機溶媒中に無機塩を含む紙状表面処理剤をコーティングした厚さ25〜250μmの印刷速乾タイプ二軸配向ポリプロピレンパールシャイニング紙を得るために厚みに応じてポリプロピレン,ベンゼンなどを配合した。  
本発明によって得られた合成紙の微小空隙容積および気孔接続度は、天然の紙製品と非常に近いので、4色印刷インキの乾燥時間は10分である。また、上記のようにして印刷されたインクの乾燥時の印字時間を1分未満とすることにより、印刷紙の操作量は全く同じであるが、印字量は全く同じである。インク吸収体は被覆層に閉じ込められて基板層に侵入しないため、一般的な天然紙印刷インキを使用することができ、一方、そのインク塗布量は天然紙の場合と同様であり、印刷機に入れられるインク量は増加しない。このように、本発明の合成紙の品質は、一般的に知られている合成紙の性質を超えており、印刷用紙の自然紙に広く交換することができる。